2019/12/19
「謝恩」の心を忘れずに
1997年度大学院奨学生 Sさん
伊藤謝恩育英財団から奨学金をいただいていた学生時代から約20年が経ちました。
学生当時、理系の研究者を目指していた私は、いつごろからか「10年単位の人生設計」を思い立ち、20代は研究、30代は研究支援、そして40代は研究成果の事業化の道を歩んでいます。
今は主に大学発ベンチャー企業の経営をしていますが、先端技術は世の中を変えるポテンシャルがあり、自分が手掛けている事業も(地味ではありますが)もしかしたら世の中を変えることができるかも?と思うと日々ワクワクが止まりません。
そんな私が少しでも世の中のお役に立てればと、数年前からは研究支援人材(産学連携コーディネーター)の育成にも協力していまして、年に1~数回程度ですが登壇の機会をいただいています。
そして、そこで使用するスライドの一番最後には、いつも「日々のありがとうを大切にしよう」という受講生に向けた一文を入れています。
世の中は大変なことも多いですが、そんな毎日でも仕事などに対するやる気を高められる言葉が「ありがとう」だと思っています。
人に感謝し、また感謝されることで、自分が世の中でかけがえのない存在であることを改めて認識することができます。
世知辛い世の中を生き抜き、人生を豊かにする、魔法の言葉ですね。
...なんてことを、いつから思い始めたんだろうなぁと考えてみた結果、実は当時の奨学金申請書に確か「謝恩」について書く欄があって、そのころから「謝恩」ということを強く意識し始めたんだよな、という結論になりました。
これからも「謝恩」の心を忘れずに、次の50代、60代、...の人生を歩んでいきたいと思います。